ENIGMAは各種センサーからエンジン回転/TPS値や信号のスピードを読み込んでいます。
しかし、市販車のTPSからの出力信号はバイク個体で少しずつ違います。(全閉や全開時の信号に個体差があります。)
これではTPSに対応して燃料を調整しようとしてもバイク個体によっては、例えば全開なのに全開信号と違う所を読み取る等と言う事になります。
そこでパソコン(またはスマートフォン)と接続している時に、実際のスロポジ0%~100%出力電圧がENIGMAのスロポジデータとシンクロするように補正します。この機能によりソフト上で作ったデータが、実際のバイクに完全に反映されます。補正するTPSの値はENIGMA本体に記憶させますのでパソコン/スマートフォンどちらかで一度行えばOKです。(全閉時と全開時の値を合わせる。)
配線接続に問題がある時は当ソフトのチェック機能が働いて警告してきます。
詳しくは下項目をご覧下さい。
パソコン又はスマートフォンからソフトを立ち上げ、ENIGMAに接続します。
※USB版はパソコンにケーブルを繋いで接続作業を行います。
次にソフト上段のENIGMAを押して下さい。
スマートフォンの場合は下段右端の設定スイッチです。
「TPS設定」を選択します。下の画面が出ます(スマートフォン画面は少し違いますが基本は同じです。)
エンジンをかけた状態とかけていない状態では、ECUからの電圧が異なることがあるため、一致しないことがあります。
エンジンをかけた状態で合わせる方がより正確ですが、停車状態でアクセル全開にするのは大変危険ですので、安全には十分配慮してください。
エンジンをかけている時に当設定を行うと、全開時にとても危険です!
Bluetoothでの通信接続方法は別項をご覧下さい。
画面のスロットルポジショングラフを見ながらアクセルを全閉~全開してみます。(グラフが動きます。)
それぞれの値を0%位置と100%位置で一致するようにレベル調整スイッチで調整してください。
最後に必ず「ENIGMAへ保存」ボタンを押して下さい。保存しないと反映されません。
!!! 重要 !!!
ENIGMA本体がバイクに正しく配線接続されていない時は、下記の様な画面になりソフト側から警告してきます。必ずチェックして下さい。(車種によって画面のデザインは多少異なります。)
※ソフト画面のタコメーターの色が「白」の時は接続状態にあります。回転信号に問題がなければエンジン始動でタコメーターが動きます。ENIGMAと通信状態に無い時、タコメーターは黒く暗い色になります。
※V125等ディスチャージインジェクション車以外は「ノーマルのインジェクター線」を切断して割り込み接続を行っている為、キーONの状態では配線接続が正しいかの判定ができません。TPS設定が終わった後にエンジンを始動してみて万一始動しない場合は高い確立で「インジェクター線」の接続に問題があります。
※回転信号(クランクポジションセンサー)からの入力が正しく無い場合はPC/スマートフォンと接続後にエンジンを掛けてもタコメーターが動きません。
正しく接続し直す作業が終わりましたら、もう一度最初から設定をやり直し最後に必ず「ENIGMAへ保存」ボタンを押して下さい。保存しないと反映されません。