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11.リミッターカット/レブリミットの設定

ENIGMA FirePlusにはエンジン回転を抑えている「エンジン回転リミッター」を解除する能力があります。リミッターを解除すると本来エンジンが持っている力を発揮させることが出来ますが、同時にその分エンジン各部の消耗やトラブルの原因にもなります。
リミッターカットは全て自己責任で行って下さい。
また、リミッターカットしても絶対に壊れないと言う事ではありません。エンジンを過剰な回転まで回すと言うことは、それだけ大きなリスクがあると言うことです。
当社は一切責任を持ちません。
以上の事をご理解の上、リミッターカット機能をお使い下さい。

リミッターカット設定

通信モードでキーをONするか、通信モードでエンジン作動中させて操作ソフトを(又はスマホを)ENIGMA FirePlusと接続します。
操作ソフトの上段中ほどの「Enigma Fire+」メニューから「レブリミット設定」を選択します。
※正しく接続されていない場合はここで接続画面になります→正しく接続してください。

「リミッターカットとレブリミットの画面」が開きます。
(スマートフォンの場合は画面下部一番左のスイッチからリミッター設定を選択します。)
リミッターカットをONに設定します。ただしこのままでは、エンジンが回る所まで回っても良いと言うことになりますので下段の「レブリミット」の欄に10000rpm~11000rpm位の数値を入力しておきます。これはリミッターが切れてもこれ以上は回らないように制御する為です。
※意図的にリミッター解除で限界までエンジンを回したい方はこの数値を大きくしておきます。
「ENIGMAへ保存」ボタンを押してデータを転送します。転送しないとバイクに反映されません。

レブリミッターの設定

エンジンの馴らし運転や、理由があってエンジン回転を上げたくない場合などにレブリッターを設定すればENIGMAはその回転以上エンジン回転が上がらないように制御します。
設定できる回転数は5000rpmからです。それ以下は実際の使用に差し支えるため出来ません。
上記の「リミッターカットとレブリミット画面」の下段「レブリミット」設定に希望する数値を入力して下さい。
(低回転に設定する時はリミッターカット機能を使う必要はありません。) 数値を入力したら「ENIGMAへ保存」ボタンでデータを転送します。
設定を解除したい時は、入力数値を許可したい回転数(ここまで回っても良い回転数)にしてデータを転送して下さい。(ノーマル車のレブリミット回転は9400rpm~9500rpm位です。)

※Bluetooth版の方で、いずれの設定の後にエンジンをかけたまま通信を切断した場合、一時的にENIGMAに第三者が通信出来る状態になります。この様な事態を防ぐためには一度キーをOFFにして改めて通常モードで始動させて下さい。ENIGMAは通信モード以外の方法でキーONしても電波を発しない為、内部データにアクセスは出来なくなります。

リミッターカット設定 レブリミッターの設定
①リミッターカット機能 ON/OFFスイッチ
②レブリミット回転数を入力すれば、その回転数以上エンジンが回らないように制御します。低回転設定などにも対応します。
③入力が終わったら、保存スイッチでデータを転送します。転送しないとバイクに反映されません。

ピットレーンリミッター機能

ピットレーンリミッター機能は設定車両のみ。
サーキットのピットレーン速度規制や、理由があってエンジン回転を上げたくない場合などに手元のスイッチをONした時だけエンジン回転レブリッターとは別の専用リミッターを作動させ、エンジン回転以上エンジン回転が上がらないように制御します。(ツインリミッター機能)
設定できる回転数は5000rpmからです。使用したいギヤで速度を計り、その時のエンジン回転数を入力しておけば、スイッチON時に回転を制御しスピードを一定に保つ事ができます。
一般に市販されているお好みの各種スイッチを利用してENIGMA FirePlusから出ている「白線」と繋ぎます。スイッチは好みの場所に取り付け、スイッチの片方の端子は確実に「ボディアース」します。
※より確実な方法はスイッチに「白線」ともう一本配線を繋ぎそれをバッテリーマイナスに接続します。
※スイッチ「ON」で白線とボディーアース(バッテリーマイナス)が繋がればOKです。

GROM(ノーマル車)の場合はローギヤで約7500rpm/時速40km/hです。
ギヤを間違えにくいローギヤでの設定が便利です。
(※参考※ 鈴鹿ミニモトレースなどのピットレーン速度規制は40km/hです)

図の「ピットレーンリミッター機能」のスイッチを「ON」にして「ピットレーンリミット回転数」を入力して下さい。数値を入力したら「ENIGMAへ保存」ボタンでデータを転送します。
ENIGMAに設定された時点で「外部スイッチON」の時だけリミッターが作動します。
設定を解除したい時はピットレーンリミッターのスイッチを「OFF」にして「ENIGMAへ保存」ボタンでデータを転送します。これでスイッチをONにしても作動しなくなります。
※独立したツインリミッターなのでスイッチOFFの時でも通常のエンジン回転リミットを設定していれば 作動しエンジン回転を抑えます。

リミッターカット設定 ピットレーンリミッター機能
①ピットレーンリミッター機能 ON/OFFスイッチ
②ピットレーンリミットの回転設定
③入力が終わったら、保存スイッチでデータを転送します。転送しないとバイクに反映されません。
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