エンジン温度センサー(水温センサー)からの入力値で補正をかけます。
基本的に設定適温(チューニングの内容にもよりますが、基本動作温度を70~90度などに想定します。)より「低温」の時は、燃料をMAP値より多く(%設定で増量設定可能。)します。
これにより、早くエンジンが温まり、早く想定温度に達するようにします。(低温度燃料補正)
次に想定した基本温度領域に達すると、補正をやめて本来の空燃比で走らせます。
今度は、その温度を超えると「高温」エンジン保護の観点から大きく増量して、燃料により過度に空燃比を濃くして燃焼温度を下げる・・・または回転が上がらないようにして温度を下げさせる目的で、出力低下を狙い減量させる事も設定可能です。必要に応じて設定を変更します。
設定は、エンジン温度5度区切りで、グラフを直接動かす簡単入力です。
この機能を利用して「エンジン温度によるリミッター」を掛ける事もできますし、エンジンダメージを想定の上で補正カットのレースセッティングも可能です。
MAP全体に補正が掛けられるので、裏技的に「全部を意図的に補正」して簡易的にMAP全体を濃くしたり薄くしたり出来ます。
この場合、サーキットなどでスマホからの設定が簡単です。
①例:このマップの場合、エンジン温度が120度になったら、エンジン保護のため燃料を20%増量する設定になります。
上部メニューの「Semi-Full」→「マップ吸い出し」→「エンジン温度補正」を選択します。
変更したい箇所を直接クリックしながら上下させ値を変更します。
必要な修正が終わりましたら上部メニューの「Semi-Full」→「Default-エンジン温度補正 書き込み」を選択し、書き込みを行います。